化学反応がどんどん進行して人間の手が及ばない危険極まりない所にあって、化学がこんなに身近になるとは。 昨日、陶芸に着手。30年ぶりです。いきなり還元と酸化を勉強することになり、これもまた化学のはなし。陶芸の窯の中を、一酸化炭素中毒にしてやると、還元が起こり、酸化とはまったく違う鉄の反応が釉薬にでてくるというものを見学。 チタンも酸化被膜を作ります。 シルバージュエリーも、銀の酸化被膜を落とすときに希硫酸が使われます。希硫酸に浸けっ放しにしますと希硫酸が緑銅色をかすかに帯びてきます。950銀に含まれている銅の成分というより、ロウ付けのロウのせいでしょう。からげ線という鉄製の糸と銀を一緒にその青い希硫酸に浸けると、どんどん銀に銅が集まってきて、数十分後には銀の表面を銅が覆って付着していくのです。まるでめっきです。これが還元なのでしょうか。酸化と還元のしくみも化学式も知りませんが、希硫酸に溶けていく銅、また銅にもどる様を目の前で観察したり。 そして、本日の一番の疑問は、中性子とウランの核反応の連鎖よりも ダイヤモンドのインクルージョンについてです。 婚約指輪になる、大粒のダイヤモンドのグレードというのは、みなさんご存じのとおり、透明無色で内包物の無いものほど価値が高いとされて流通しています。ダイヤモンドも地球から掘り出される鉱物であるからして、完全無欠の透明無色というのはありえないという観点から、内包物のない純粋無垢なダイヤモンドほどエンゲージリングにふさわしく、希少性が高いということになっています。純粋なほど美しいという価値観。 一方で、インクルージョンの存在は、必ずしも否定的な要因ではないという価値観があっていいと思います。ダイアモンドがどのように形成されたかの情報源であるととらえれば、天然のダイアモンドである証しでもあります。 余談になりますが、ダイヤとはまったく反対の価値観に琥珀があります。琥珀には虫のインクルージョンが入っているものほど高い価値があるとされ、何も化石らしいものが入っていない琥珀は安く売られていたりします。 宝石は地球からの贈り物という表現をよく目にしますが、人間の手の及ばない気が遠くなるほどの時間によって堆積した鉱物だと気づかせてくれるのが、インクルージョンではないでしょうか・・・
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