結婚指輪をしていられなくなる場面、それはまず出産を迎えて結婚指輪をはずされます。指輪を着けたままLDRには入れません。そのまま赤ちゃんを沐浴するときも指輪を着けていられず、子育てに一段落してどこかのタイミングで結婚指輪着用復帰となるケース。ごつい、重たいリングのハードルが高いのは、その着け心地です。指に存在感を感じうれしい結婚指輪より優先する子育てや家事。軽いチタンの結婚指輪はすでに身体の一部になっていてはずさなくても一体感と高い強度によって滞りなく家事が出来るのに対し、重いプラチナはそこで再度着け始める機会を逃すケースがあります。通常プラチナ製の指輪は強度の面で心もとないので厚く作られます。長く着けるための耐久性を考慮して厚く作られますが、逆に重量がさらに増して指に重りを着けられた状態になります。
出産を機に体質が変わったひとはたくさんいます。子どもを産んで花粉症が治った方も多くいらっしゃいます。そして治ったアレルギーもあれば発症する金属アレルギーもあります。着けていて大丈夫だったはずの気に入っていたプラチナの結婚指輪の指周りに赤い発疹が出始めて、チタンで結婚指輪を作り直す方がいらっしゃいます。金属アレルギーになったことで結婚指輪をつけなくなるという選択よりも、チタンで作り直す方にお話しを伺うと、結婚指輪はご家族にとっての幸せの象徴みたいなものだから不仲でもないのに結婚指輪をしなくなることの方が抵抗があるからお子様のためにもチタンで作り直してマリッジリングをずっと着け続けたいのだとおっしゃっていました。
*ここでなぜプラチナ製でもかぶれるのかをおさらいしておきます。プラチナ999はPtの中でも特に柔らかい金属のためリングの歪みを覚悟しなければなりませんが、実際では純プラチナ製はめったに作られていません。ハードプラチナの場合、市販の結婚指輪の多くにパラジウムが含有されています。これをパラ割りとも呼ばれます。プラチナだけなら金属アレルギーにはならないはずなのですが、パラジウムに金属アレルギーリスクが高いため、プラチナ製のリングでアレルギーが出ています。白金自体にリスクが高いというより、配合される少量の金属によってリスクが高まっています。オーダーメイドするなら、パラジウムで割らないプラチナでと、細かく指定することでリスク回避できるひともいます。
プラチナというステイタスがゴールドに地位を2015年に完全にゆずって以来、ゴールドよりリーズナブルなプラチナ。プラチナカード、プラチナチケット、プラチナ会員といったワードに反して低価格のプラチナが定着し続けています。プラチナ/赤ゴールド/青
生活していて結婚指輪をはずすのはどんな時でしょう。冬にハンドクリームを塗るとき、プラチナの指輪をはずし、その重さと指とのゆるみで落ちそうになったという経験をされた方のケース。冬は安静時に指が細い時間帯が長くなりがちです。引き締まった指にほんの少しの空間でプラチナの指輪が動いてしまう、しっくりこない季節を迎え、それっきりになってしまうこと。
引っ越しやガーデニングなど、大事なプラチナの結婚指輪に傷がつくのではずし、もう一度着け直すタイミングを逃しそれっきりになってしまうケース。激しい動作、手に負荷がかかる行動をするときには安全策を取って指輪をはずす場面があります。
子どもとの公園の砂場、鉄製のジャングルジム、鉄棒で遊ぶときにプラチナの結婚指輪は傷が気になります。運動会の保護者競技の綱引きでも重量のある結婚指輪をつけたまま参加すると指輪のせいで怪我をするほど痛いことに。アスレチックの命網やロープで出来た遊具につかまって体重をかけるような握力を使う場面でも指輪と指に負担がかかります。
重量感のある結婚指輪を日常はめていると、思わぬところでぶつけてしまうことがあります。笑ったときに大きく口を開けて、左手が口元に行って、結婚指輪がガツンと前歯に当たって歯にヒビが入ったかと思うほどの衝撃でぶつけてしまったとか、重量感のあるタンタルのごついマリッジリングで、ワイングラスや輪島塗の漆の食器に傷をつけてしまった例。厚みのあるプラチナの指輪で、ピアノのふたに傷をつけてしまったり。日頃の何気ない動作で思わぬ衝突が起きることがあります。
もともと結婚指輪はなぜはめているのかといえば、結婚したこと、幸せを実感したいひと、指輪がお相手の分身のような物、夫婦円満の象徴と感じているひと、結婚したことを周囲の視線のために、アピールや既婚者と見られたいと言った他人の眼を気にする方もいらっしゃるようですが、ひとは気持ちを見える形に変えたいというのがもともとポテンシャルとして誰もが抱く感情で、おまじないとか、お守りとか願掛けなど世の中には心を後押しするための物があります。お守りも心の支えも何も必要ないくらい絆が強くなれば結婚指輪を着けなくなってもなんの影響もないくらい夫婦安泰ということかもしれません。
結婚指輪はどのタイミングで買っていつから着けるのでしょう。結婚とは誓いを目に見える化させたものとすれば、誓いを立てた時=結婚指輪を着け始める瞬間ではないでしょうか。
誓うという行為は誰のためでしょう。人間は思い込みの生き物で、お守りとかおまじないとか、ゲンかつぎとか、願掛け、スピリチュアルに運気にといろいろな思い込みから勇気をもらい、勘違いしていられると思います。化学的な事実だけで動いているというより、錯覚していることの方が多いとさえ思います。人は予測したりイメージしたり想像を膨らませて生きていきます。ただ生活必需品だけがあり、空腹を満たすためにえさを摂取する、事実だけに囲まれているのではなく、幸福のシンボルを着けたり気持ちをいたわったりできるのが人間です。だから結婚指輪を着けて大切にしたい人を想う気持ちをこめたりしたいから結婚指輪ははずさないのだと思います。
けれどそうした思い込みも必要ないくらい、家族の絆が確固たる愛情でつながっていれば、お守りが必要ないという方もいるでしょう。結婚指輪をずっとはめていなければ幸せになれないわけでもありませんし、結婚指輪をはずしたから夫婦仲が良くないといったしるしではありません。思い込みを手助けするアイテムすら必要ないくらい、信頼が強くなったからもうはめなくてもいいというパートナーもいるかもしれません。はじめからそういったおまじないを必要としないひともいるでしょう。
結婚は国が変われば文化も変わります。結婚式にケーキカットがありますが、ミートカットする国をご存じでしょうか?新郎と新婦がウェディングドレス姿でカレーに入れる大きな肉にナイフを入れます。
エチオピアの結婚式/外務省
結婚式というのが結婚の誓いの儀式だとすると、結婚の誓いが立てられなくなることが起きれば延期されることになるかもしれません。
皇室の結婚/宮内庁
結婚に対する考え方や自由度の資料*結婚に対する意識調査/厚生労働省
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