紛争鉱物とは

3TGとは『T』『T』『T』『G』つまりタンタル(またはタンタラム)のT、スズのT、タングステンのTの3つのT+ゴールドのGで3×T+Gの略です

レアメタル

レアメタルの恩恵を受けながら、レアメタルがどこから採掘され、どうやって掘られ、どう精錬されるのか、日本のメディアではほとんど報道されません。タンタルが戦争に絡んだ資源だとは報道されたくないからです。かつて象牙やダイヤだったものが現在はタンタルの原料の鉱山の利権争いです。
鉱物(ミネラル)資源の豊富なアフリカですが、特にコンゴ民主共和国(昔のザイール)では、タンタル、錫(すず)、金、コバルト、ダイヤモンドなどの資源をめぐって、紛争が長く続いています。 コンゴ民主共和国のレアメタルの鉱山利益をめぐって、強制労働、人権侵害、支配のための暴行虐殺、児童労働による採掘、資源の非合法な密輸は、武器への資金源となって、政府軍の汚職と反乱武装勢力の紛争を助長することに繋がっています。(コンゴの内紛という言い方をされますが、実際には資源と密接に諸外国もからんだ国際紛争です。)世界で携帯が一人一台の時代になってレアメタルの需要が増えれば増えるほど紛争を長引かせているという戦争経済が回っています。ゴルゴ13フアンは「コルタン狂想曲」をお読みになってご存じかと思います。ターミネーターの骨格もコルタン(またはコールタン)です。アニメやSFのレアメタル

社会を豊かにしてくれるレアメタルの背後にある資源をめぐる紛争

国際社会にはかつてオイル戦争というものがありました。象牙問題がありました。今は象牙の輸入はワシントン条約で厳しく禁じられ、象牙のハンコが新しく流通することも無くなりました。DRCではタンタル紛争と呼ばれる鉱物紛争が現在も続いています。ゴールドの産地はアフリカだけではなく、中国で産出しますが、タンタル原料のコルタン(コロンバイトとタンタライトの略)はDRC(コンゴ民主共和国)から来ます。
日本に居てこのタンタルがどこからどうやって来ているかを知る人がどれくらいいるでしょう。武器弾薬の資金源になり、コンゴで人権侵害が深刻化しているということを。そしてその犠牲になっているコンゴの地元のひとたちがおおぜいいる現実と、レアメタルはすでに日本で埋められている不燃ごみの山の中に豊富に眠っている、限られた希少金属タンタルはリサイクルされなければならないと声高に言われています。一生ものの結婚指輪と違い、携帯電話はコロコロ乗り換えてポイポイ捨てられています。デジタル機器に使用されるタンタル紛争問題を周知させ明るみに導き拡散に役立ったのも携帯やラップトップによる情報という矛盾。

米国ドッド・フランク法が制定されました。第 1502 条では、製造メーカーに対し、コンゴ民主共和国 (DRC) またはその周辺の紛争地域で採掘された 3TG 鉱物 (スズ、タンタル、タングステンおよび金) を自社の製品に使用する場合に、その情報を特定し、米国証券取引委員会 (SEC) に開示することを定めています。

デューデリジェンスとは
タンタル コルタン「ロンダリング」

外部資料*ゴールドに付与される保証ラベルの刻印

外部資料*タンタル コルタン国連使節団「MONUSCO coltan mines」


外部資料*デモクラティック リパブリック コンゴFungamwaka鉱山の実態の動画「Coltan: Conflict minerals in Congo 」- コンゴ東部にフンガムワカという鉱山があります 。携帯電話の生産に欠かせない鉱業用コルタン(=タンタル)の産地です。コンゴ民主共和国は、この希少な鉱物レアメタル「タンタル」の世界第2位の原産国です。
先進国はただ単に不買運動をすれば解決する問題ではありません。現地の人は収入を鉱山に依存しているからです。ベルギー領だった時代からモノカルチャー経済であり世界で最もGDPの低い国の一つ。世界で最も資源の豊富なDRCの労働力は資源採掘一辺倒になります。
動画にあるファンガムワカという鉱山は合法的に活動するモデル鉱山です。他の鉱山と違いここは児童労働はなく、州に管理され納税も行われます。資源の密輸による資金調達する民兵団は存在していません。長く続く内戦は、コンゴ東部で最大の問題であり、鉱物資源と大きく関わっています。鉱山の90%は、遠隔の国境地域の小規模鉱夫によって管理されています。エルドーラドは、反政府グループにより収益を搾取され、ルワンダなどの近隣諸国を経由して世界市場に販売されます。スズの価格は地方の首都で1キロに5ユーロに下がりコルタン価格はまだ20ユーロとなっています。そのため、Misereorのような組織は、原材料から最終製品までのサプライチェーン全体で人権基準が維持され、そのコストをカバーすることを法的に義務付けられなければならないと長年要求してきました。この動画のフンガムワカ鉱山では、報酬は管理職のみしか支払われず鉱夫に行き渡らない、資源豊かでも、国民は豊になれないことを知りました。

資料*「日本に入ってくるタンタルも第三国経由のコンゴ産ロンダリングである可能性がぬぐいきれない」という専門家の指摘

参考コンフリクト フリーのレアメタル
Conflict Minerals, Rebels and Child Soldiers in Congo


携帯電話を持つとアフリカの紛争に肩入れする?/ニューズウィーク日本版

グーグル、アップル、インテル、その他のハイテク企業が明らかにしたこと。コンゴ民主共和国とその周辺国における紛争の武器調達の資金源となったレアメタル鉱物資源が、デジカメや携帯などの製造に使用されている可能性があるということ。コンゴ東部は毎日が戦争と性的暴力により危機的な状況にあります。

タンタルは産出される国の地域が世界で偏っています。タンタルはコンゴ東部に集中しています。資料*「ぼくらのアフリカに戦争がなくならないのはなせ?」小川真吾著p.145

ドッドフランク法

2010年「ドッド・フランク法」によって焦点を当てられたことで、戦争に絡んだ資源は買わないという意思表示が大企業によってなされるようになりました。紛争レアメタルを使用する数千の米上場企業に対し入手ルートを詳述した年次報告書の開示が義務付けられました。「3TG」として知られる電子製品の元となるタングステン、錫、タンタルおよび金はおもにコンゴ民主共和国および中央アフリカ周辺国で採鉱されています。武力紛争による犠牲者数は第二次世界大戦以来、最悪規模にのぼっています。

レアメタルが汚れていない事の証明と抜け道

取得する鉱石が紛争で汚されたものでないことを保証できずに、企業の中にはコンゴから購入することを全くやめてしまった企業もあります。これはコンゴで働く末端の貧困へ繋がります。DRCコンゴの隣国から物資を購入している企業もあるのですが、その国々は貿易業者がその物資をコンゴから密輸入し、怪しい書類を手配して取引が合法であると見せかけています。コルタンロンダリングです。
撤退するか、抜け道を探すかになってしまっている現状があります。
2010年に追跡し始めたアップルは、紛争鉱物を使用していない製品は80%であると発表しました。しかし、Google 、Apple はそれが決定的に他のサプライヤーにそれらを使用されているかどうか十分に把握できていないとしました。その一方でインテルは、マイクロプロセッサとチップセットは、紛争フリーであると答えましたが、他の製品の紛争状態を見極めることはできませんでした。Amazon は、その kindle のパイプラインに貢献するサプライヤーの "過半数" は、紛争鉱物を使用していないと答えました。開示を行ったすべての企業は基準に準拠しない疑わしいサプライヤーに対し、圧力をかけるとしました。 報告書によれば、ハイテク企業は少なくとも内紛地域からの原料による製品でないことを主張していますが、実践的なレベルでそのようなイニシアティブを実施することは難しいと指摘しています。ウォールストリートジャーナル紙によると、紛争鉱物の認識が高まったにもかかわらず、この地域を完全に放棄することを熱望している人はいないが、コンゴ民主共和国は2013年に実際にタンタル生産のシェアが増加した。一部の企業は、(鉱物)ミネラル採掘を続行すると主張している。Appleは人権侵害と(紛争)コンフリクトとの関わりがないと確認された製錬所を明らかにするとしています。レアメタルタンタルとアフリカの実情、紛争鉱物については中学校の社会科授業でも取り上げられますから、日本にまだドッドフランク法のような認識が浸透していなくても、今後5年くらいすると、いずれ枯渇するタンタルへのリサイクル意識が広まっているかもしれません。

左タンタル 中シルバー 右チタン 2017 コンフリクトフリータンタルとシルバーとチタンの指輪
法的洞察力と紛争鉱物の遵守に関する分析の源EUの紛争鉱物規制 - 公式ジャーナルに掲載されました!EU紛争鉱物規制は、欧州連合(EU)の公式誌に掲載されました。

紛争地域及び高リスク地域における資源の採取に関する、注意義務のガイダンス

わたしにできること/by テラルネッサンス

「アフリカン・ブラッド・レアメタル」重要なのが、コルタン(コールタン)から精製されるタンタル(タンタラム)というダークグレーの金属。タンタラムは携帯電話、コンピューター、ビデオ・ゲームなどあらゆる機器の蓄電部として不可欠のレアメタルなのです。そのコールタンの80%が、コンゴの地下に眠っていると言われます。
そのガジェット、コンゴ大量虐殺の資金源かもよ?
コンゴの危機――紛争鉱物の犠牲者https://www.tup-bulletin.org/?p=844

紛争地域における鉱物採取の「人権DD」デューディリジェンス(Due diligence)とは:

企業は人権侵害になっていないかどうか把握、予防、対策をしなくちゃいけないよという「人権DD」。紛争地発の資源の採取への企業に求められる注意努力、注意義務のこと。目的としては、鉱物資源採取に関し、各企業が産出国の人権を尊重し、紛争を避けるようにすること、透明性の高いサプライチェーンと、企業が持続性のあるような契約を行っていくことで、資源国がその国の資源から利益を武力に搾取されることなく、正規に恩恵を得られるようにすること。タンタルの結婚指輪を作ることで、間接的に紛争を手伝ってしまわないために。ダイヤモンドのあのキンバリー・プロセスを教訓に、ジュエリーを扱う流通仲介業者もクリーンな産地からの認証方式の構築を求めていくのが必要です。これはフェアトレードが求められるコーヒー豆よりもずっと深刻です。コーヒー豆は生産すればまた収穫ができますが、コルタンは限りがあります。

ARMのFLOとのパートナーシップで鉱山宝石商と消費者にFairtrade(フェアトレード)とFairmined(公正な鉱山)のゴールドを責任ある供給

合法的に流通がなされているかを監視する第3者委員会が金(Gold)に対しては発動しています。それがFLO(フェアトレード ラべリング オーガニゼーション)です。
ARM(alliance Mining Respoce)責任ある鉱業連盟がしようとしていること:コンゴ(民主)紛争地の小規模の鉱夫は、歴史的に不利な立場から抜け出せないで居ます。違法集団によって虐待を受けます。鉱業コミュニティの生活や環境を改善できるようにしたいと考えるような結婚指輪の消費者側から、鉱業・宝飾品産業全体に影響を与えられるようになる一歩につながります。

タンタルとチタン<・p>

プロドットのタンタルはコンフリクトフリータンタルを使います。

資料*enough project紛争フリーの鉱物の取り組み

ティファニー&Co .:のサイトによると: ティファニーで使用されている金と銀の大部分は、 社会的および環境的責任の高い基準を満たす単一の米国鉱山から得られていることが示されています。

ウォルマート:ウォルマートのラブ・アース・ジュエリー・ラインは、完全に追跡可能なジュエリーラインで、オンラインのジュエリーのサプライチェーンを特定の鉱山に追跡することができます。しかしこれは1つの製品ラインであり、現在の目標は2010年までにダイヤモンド、金、銀の10%の身元産地を追跡可能にすることです。

それでも児童労働はなくならない:コルタン鉱山における最も悪質な児童労働.「紛争フリー」ラベルと自己認証による規制では不十分と、活動家らが指摘

資料*今からでも遅くない紛争鉱物規制の理解


コンゴと日本のつながりとムクウェゲ氏

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