Log Wednesday, September 21, 2011
本日は台風15号の影響で雨も降り寒いです。東京へいらっしゃると言う方は、秋の装いでジャケットなど羽織るものが必須です。おとといまでは、暑かったのですが、今日は半袖では寒すぎます。
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もともと伝統のジュエリーを勉強せずに、チタンってどんなだろうといじりだして、手さぐりで指輪作りを続けて今に至っております。
titanは古くからあった金属ではありません。金銀は埋まった状態でも大変目立ったので、古代の人々にも容易に採って利用できた経緯がありますが、チタンは鉱石から純チタンを分離することができるようになったのは、この進んだ現代の技術のおかげです。むかしの人にチタンを見つけて利用する技術はありませんでした。そしてこの分離、精製には非常に高度な技術を要し、時間とコストを要するため、一度に短時間に大量のチタンを作ることができません。そのことが、チタンをレアメタルと言わせる所以です。
最近30年ぶりに陶芸をやり始めて今どきの陶芸作家ってどんなかなと、INAX新感覚というサイトを観ました。京橋寄りの銀座1丁目にあるINAXのギャラリーは10年前によく覗いていましたが、陶芸といういわゆる焼きもののイメージを逸脱した現代アートのようなクラフトがたくさん紹介されていて新鮮でした。いわゆるお茶碗のようなものとはほど遠い、セラミックのイメージを裏切ってくれるような作品がいっぱいで。
なにか新しい試みとか、新しい実験とか、新たな作風を生みだすとか、殻を打ち破って見出すには、それまでの経験値で乗り越えようとか先入観とか、頭で抱いてしまいがちな邪念をきれいさっぱり捨てて白紙から臨まないとおもしろいものは出てこないかもしれません。
ジュエリー作りをちょっとかじった知識って、なまはんかな勉強だけでは、かえってじゃまなんじゃないだろうかと。
初心に帰ってものづくりをしてみたいと思うこのごろ。ジルコニウムにも挑戦中です。ジルコニウムというと、以前調べた原発の燃料棒の被覆管に使われている強い素材ですが、ジルコニウムの90%は、原子炉の材料として使われています。その他義歯の素材として口にも入れて安心な最先端の素材がジルコニアセラミック。
ジルコニウムの流通を難しくさせているもの.ジルコニウムの粉を溶かして燒結体となったもの。原料は金属でも金属ではないから、硬くて歯に使われても金属アレルギーに安心ということです。
原子力産業協会によると、ジルコニウムは原子力に深く関係する金属なだけに、輸入規制がとても厳しくそのためにコストもあがってしまいます。金属アレルギーに対して安心という面では同等なのに、コストが大きく上がってしまっているのが普及を難しくさせています。
ジルコニウムもチタン同様にアレルギーに強い安心な金属。やわらかいプラチナよりは結婚指輪にはチタンやジルコニウムの方が活躍できると思うのです。
というご質問も寄せられますが、チタンの不動態が常温で進行する、成長することはないので、変色はいたしません。
チタンが変色したと感じるのは、光の反射が網膜に到達して認識される色が変わるからと考えられ、それは光源の変化によるものであって、チタンの変質ではありません。恣意的なものです。
チタンが変色したように見える画像を2枚並べたとすると、一方の画像と他方の画像の光源を変えて撮影して変色したかに見える写真を示すひとがいますが、同条件で撮影して使用前使用後のようにチタンの色が空気中に放置、暴露されて変化することは化学的にありません。
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