金属レルギーや皮膚への安全性を考慮のうえ、接合部にいっさい合金を使用せず、ロウ付けではなくリベット接合を積極的に駆使し、組み立てるという独特の制作方法をとっています。

ジュエリー素材としての金属「チタン・ジルコニウム・タンタル・タングステン・オーステナイト」のはなし

アレルギーリスクを回避するための素材としてチタンとタンタル、ジルコニウム、オーステナイト、純プラチナ1000、純金24kという金属があります。生体に最も適合性の高い金属という特性をもつ金属がチタンとオーステナイト316Lです。医療でも使われいます。 金属にとって腐食というのが最大の弱点であり、この腐食に縁が無いのがチタンです。 プロドットコムの純チタンは空気中で放置されても変色することはありません。17年前に制作したチタンの指輪がどんな色か実際に店舗までぜひ見にきてください。 チタンの良さを知るためには、他の金属の性質も知っていただければと思います。 手作りワークショップも開催しています。

タンタルの指輪

タンタルとシルバーの色の違い

指輪上段がシルバー950、下段がタンタルの指輪

■タンタルはゴールド以上に粘りのある柔軟な金属です。叩いてかなり伸ばすことのできる展延性のある素材です。チタンがさらっとしていて硬いのに比べるとタンタルはよりしなやかな展延性で叩き跡も着け易いので加工の幅も拡がります。やわらかさが細工や仕上げの自在な利点ではありますが、磨耗にはあまり強くない点に結婚指輪としては留意が必要です。ジルコニウム原料よりは高価ですが、流通としてもレアで、精製する工程を経ると手に入れ難い金属です。さらにそれを加工するとなれば工具の刃がコストとなっていきます。暗いグレーがとてもゴールドの色と相性が良く、伸びる性質を活かした指輪を作ることができます。

チタニウム、ジルコニウム、タンタルの原料の価格と地殻中の存在量の多さとは、相関関係が必ずしも一致していません。これは、地殻中に豊富にあろうとも、鉱石からの分離がしにくく、加工が難しいので、需要に対して品薄になり易いからレアであると言えます。チタニウム、ジルコニウムを精製する高い技術とそれを加工する難易度の高さが市販に流通するチタニウムジュエリーやタンタル、ジルコニウムの指輪となって届くまでにさまざまな工具を消耗する過程でコストとなるからです。

レアメタルの定義

経済産業省によれば、
「レアメタルは地球上の存在量が稀であるか、技術的・経済的な理由で抽出困難な金属のうち、現在工業用需要があり、今後も需要があるものと、今後の技術革新に伴い新たな工業用需要が予測されるもの」
と定義されています。

タンタルとゴールド、チタンと金の結婚指輪

左:指輪の内側タンタルと外側ゴールドの2層構造 /右:内径チタンと外径ゴールドの2層構造の結婚指輪

レアメタルのリサイクル タンタルのマテリアルフロー

金属アレルギーが出ない結婚指輪

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パッチテストはする必要ない

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金属イオンって何?

イオンの発生と水分の不可欠な関係とバーチャルアレルギー

有害金属のパッチテスト

水銀、カドミウム、鉛

パッチテストの副作用

実験室の人工的なプラチナイオンとジュエリーの金属プラチナの違いは

皮膚科のパッチテストの金とジュエリーの金とはこう違う

パッチテストの金は塩化金から出来たイオン、ジュエリーの18Kやシャンパンゴールドは何から出来ているの?

パッチテストの陽性が出たら着けない方が良いジュエリーの具体的な金属対応表

判定が(+)(-)出たけれど具体的にどのジュエリーがだめで、どのアクセサリーなら大丈夫なの?

生涯着けるはずだった結婚指輪を着けなくなったのはどんなタイミング?

重い指輪ほど実際着けなくなる人が多かったのはなぜ

金属アレルギーと鉱泉に溶けているいろいろな金属イオン

温泉や天然鉱泉に溶けている天然のミネラルは金属イオンなので金属アレルギーになる可能性があります

材料工学の研究と指輪への応用の研究を行っています

オーステナイト316L製リングとは=18%Cr-12%Ni-2.5%Mo 日常生活の中にあるほとんどの金属は、用途と使用環境に応じて利点を持ったさまざまな元素の金属が配合され研究されています。生体性と防食対策を研究されて作られたのがオーステナイト316L。生活製品の素材であるチタン以外のさまざまな金属たちは酸素による酸化などの腐食によって金属イオンがリリースされてしまいます。これがアレルゲンになるわけですが、身のまわりには、その4大弱点である粒界腐食、孔食、すきま腐食、応力腐食に対抗するために調合され開発された、さまざまな番手の合金が存在しています。オーステナイトとは:鉄を主成分とする合金鋼です。  合金鋼の種類はマルテンサイト(刃物などに)、二相、フェライト(家庭用に)、オーステナイトに大別されます。そのオーステナイトのうち304、316、316Lなど48種ある番手のうち、大半が18%Cr-8%Niステンレス=sus304(用途:スプーン、フォーク、台所シンク)。  ワンランク上のグレードになる316は304にモリブデン(Mo)を添加して耐食性を強めた鋼種。
材料工学において、耐食性を研究されているのはあくまで工業における機能性の分野で、指が溶けてなくなってしまうほどの劇薬に対して耐食性を必要としない指輪の分野では、そのような耐食性は必要としません。逆に工業を用途とする耐久性よりは磨耗に対する耐性や、成型における可塑性、展延性の方が指輪には影響します。
サージカルステンレス:耐粒界腐食性を高めるため炭素の含有量を0.030%以下に下げることで(Lを着けて表示される)極低炭素型に改良されグレードアップした鋼種がsus316L。シルバー925のように変色しない利点があります。  力学的強度と耐食性に優れ、俗にサージカルステンレスと言われるものがこれにあたります。=18%Cr-12%Ni-2.5%Moというのが316L。
用途:歯科部材や、ボディーピアスの素材。 (Ni)ニッケルが配合されることで応力腐食割れに強い金属となります。ニッケル金属アレルギーの方は、腐食には縁がないもっとも耐食性の強い純チタン製リングを選ぶべきです。ニッケルフリーステンレスが望まれるところですが、(Ni)ニッケルフリーステンレスは成形の工程や製造される条件によっては素材が硬くなってしまい、切削が困難になるうえ、特殊な溶解炉を要するため加工が難しくなるため、316Lが治療器具には実用されています。
■Cr クロムとは   人体にとって不足してはいけない必須の栄養素。 (Cr)クロムの配合量が多いほど孔食やすきま腐食に強い金属になります。 めっき用に6価クロムが使用されることがあり社会問題となったが、六価クロムは極めて毒性が高いため、現在では使われなくなってきている。 ルビー、エメラルドの赤やミドリの色は、クロムが含まれているために発色。 混同しがちですが、クロムそのものは、人にとって必須の元素であるが、六価クロムは特に人体に有害。 ■タングステン  タングステンがいくら硬いからといって、切れないから指から抜けなくなるといったデマ的なフェイクニュースが語り継がれゼクシイにまで及んでいますが、実際に検証された話ではありません。刻印しようと打刻してみましたが、タングステンが割れてしまったことはあります。 タングステンリングをハンマーで叩いても加工できず砲弾同様に裂けてしまい鋼鉄ハンマーの方も大きく傷つきへこんでしまいます。(まねしないでください) クロム族元素に属する非常に酸化に強く、硬いレアメタル。比重は鉄の2倍と非常に重い。散弾銃の弾丸としても環境に悪い鉛に替わる新しい材質として注目されているが、その希少性硬さゆえに加工が難しく広く、高価なので実用されていないようです。人体にも無害な希少金属。 ■プロドットコムでは  当店の使用するシルバー950というのは1000のうちの残りの 5%は硬度を増すため純銅が使用されていますが、銅に対するアレルギー回避が必要な場合には、純銀999.99や、プラチナ100という、10%プラチナを配合したシルバーでの制作もご希望があれば承ります。