単純にたくさん創られるものはベーシック、工程が多ければ工期も長くなり、難易度も高い=お値段も高くなります。
シンプルな甲丸(ラウンド)と平打ち(フラット)2万円台~発色加工、ライン彫り、彫刻の成型など複雑になるほど納期も延びます。
ブラックチタンは特殊なハードコーティング7万円台~になります。部分的にグラックをそぎ落としさらに発色を追加したりすると10万円台になります。各ページに価格を載せています。オーダーメイド料をいただくことはありません。くわしくは価格表をご覧ください。
ジュエリー、アクセサリー素材としての金属「チタン」「オーステナイト」「ジルコニウム」のはなし
プロドットのチタンのカラーは、色のついた塗料をチタンの表面に塗っているわけではなく、表面は透明なバリアーであり、そこに光が反射することにより透明な表面がピンクに見えたり緑に見えたりするだけなので、色落ちというものはありません。
空の夕焼けのようなしくみで、光の反射により青く見えたりオレンジに見えたりしており、空気に色がついているのではないように、チタンの表層に透明な硬いバリアーの膜が生成されることで、光と結晶の反射で色が網膜に映ります。
見える色の違いは結晶膜厚の違いで見せているだけです。ですからどの色も透明感があり天然石のような輝きがあります。
硬いチタンの表層にさらに硬い壁が載ります。その面に対して、ご愛用により金属によるスクラッチなどの衝突などがあれば反射が変わりますが、お客様にご愛用いただいて、もしチタンが変色してみえるとすれば、皮脂による油分、ハンドクリームによる油膜で反射が変わったり石鹸の残留が原因と疑います。また、店頭の光源で見る色とご自宅の蛍光灯または太陽光で見る色とで変わります。プロドットでは超音波洗浄を無料でメンテナンスしています。ピンク(=マゼンダ)については、お客様により紫と呼ぶケース、オレンジと表現する方など同じピンクでも反射によりまたは感性により受け取り方が違います。全く無色のノーマルチタンの色でお納めしたリングでも、ハンドクリームがついた部分だけレインボーの反射を見てとることもできるくらいです。表層の反射により玉虫色を発色するのがチタニウムの魅力のひとつであることをご理解いただけると思います。
繰り返しますが、チタンの発色はチタンの表面に青い物質がのっているわけでもみどりの塗料が載っているわけでもありません。表面は色がついていても純チタンそのものだけです。
カラー オプション¥6,000税別
繰り返しになりますが色は、人工的な塗料の着色ではありません。印刷やモニター色のように指定で出るものではなく、氷のような表層とリング幅や指輪サイズの違いでプリズムのような現象で変わります。青系、赤系、黄色系としてお任せいただき承ります。 青系グループ、赤系グループ、黄色系グループの中のどの色味というかたちで承ります。
レモンイエローと黄土色(はちみつイエロー)の比較の画像です。
たとえばこだわりの色味に「この画像と同じ色」指定というご注文は別途¥6,000の工賃をいただいて加工します。
たとえば青といっても数十色あると言えます。紫がかった青、濃紺から、コバルトブルー、ウルトラマリンブルー、明るいブルー水色など。 色は塗料の塗布と違う、チタン自体の変化の現れ方により発色します。ご指定いただいた場合は、その色になるまで、何度もやり直す場合もあります。すべてが化学変化まかせの一点もののチタン天然です。チタンの色加工は、人工的な着色料を使用しない自然なチタンの色です。
■見積もりと2通りの製造工程
お見積もりは工程によって大きく別れ、主に消耗工具と設備コストによって決まります。チタンは貴金属とは違う特殊な素材ですので、加工の工程が普通のジュエリーとまったく違いますので、通常の貴金属のように材料費でお値段が決まるわけではありません。
■2つの製法: おおまかに分けて、結婚指輪やチタンペンダントなど、2つの製法により、オーダーメイド、カスタムのお見積もりは違ってまいります。 塊や板から削りだしたりたたいたりして成形する(鍛造)方法と、高炉により溶解させ作りこむ鋳造(キャスト)方法があります。
■通常のチタンリング(Base)をオーダーいただく場合
たとえば「dram」ベースの場合:(「dram」参照)肉厚は最も着け心地良いおよそ1.1~1.3mmです。1.8ミリ以上の厚みをご指定になりますとチタンリングbandのお見積もりになります。
■肉厚+曲線のデザインを取り入れるオーダーの場合<:硬いチタンを削りだす方法でなくやわらかいワックス素材でまず複雑なデザインのものは原型を制作し、流し込むための工場を通る工程となります。鋳造のお見積もりは¥81,000~より。こちらにはワックス原型制作の工賃から型を流し込み酸素を遮断するアルゴンガスを充満させ、1600度高温炉での溶解チタン鋳込みのコスト+化学研磨の費用などが含まれます。
チタンというのはシルバーアクセサリーやゴールド、プラチナを作るのとはまったく違い、容易に削ったりできない硬い金属です。
ダイヤモンドカッターも切削に使います。ダイヤモンドといえば57面体から成るブリリアントカットにより輝きを発揮しますが、原石は傷や不純物が取り除かれる課程で、カットが加えられ、著しく小さな石に分割されていきます。その際カットされ粉砕されたようなダイヤもかたちを変えてチタン材の切削加工を担うことになります。■厚みの指定
リングの肉厚をご指定頂く場合と、指定なしで作る場合も工程が変わってきますためにお見積もりに開きが出ます。
厚みを厳密にお約束して加工する場合は、あらかじめ、十分分厚く作り、叩いたり削ったり研磨して薄くなる分を加味した厚みを確保してから制作しますために、設備の必要な工程をとります。ご指定いただかない場合は、制約にとらわれることなく、デザイン優先で仕事ができますため、表面のテクスチャーの美しさを第一に考え施工します。
肉厚が1.4mmでご希望の場合、極力ご希望に副うように加工させていただきながら、最も低コストでできるよう個々にご提案しながらお作りします。
■チタンの新しい製法
宝石や貴金属は、貨幣が誕生するずっと以前から物々交換の手段として扱われてきた古い永い歴史があります。すでに価値の定まっており、誰もが知っています。いっぽうチタンは、新しい金属で、ジュエリー、アクセサリーとして扱われてきたわけではなく、歴史をこれから当社が作っていく過程にある新参者です。既知の製法はありません。すべてはプロドットコムの考案するオリジナルな創り方なのです。
希少性という点でめずらしいから、数が少ないから価値があるというものではなくて、デザインに価値を置かれるような、大切に思えてくるような作品を手探りで新しくどこにもない、あなたの見たこともないジュエリー、アクセサリーをお目にかけたいと思います。
■ロウ付けの箇所が1箇所もないチタンアクセサリー ■チタンが作られるまで ダイヤモンドもプラチナもルビーもエメラルドも金も銀もそしてチタンも、原料となる鉱石は地球の内部より掘り出されます。精錬され、磨きあげられ、思いをこめられてジュエリー、チタンアクセサリーになります。
鉱物として地球の奥深くに眠っているあいだは、単に地球から生み出された物質でしかないのに、それをかけがえのない、宝物に変えるのは、ものに思いをこめる人間の心が核になっていると思います。なくせない大切な宝物となる最上の逸品を作れるよう努力したいと思っております。工程の上で、チタン全作品にいっさいロウ付けはせず、不純物を含まない純チタン製のチタンリングができあがります。■素材の特殊な性質:いわゆるジュエリー、アクセサリーの素材として伝統的に親しまれてきた金銀プラチナは使い易い素材=切断と接合が簡単であるという条件を満たしてきました。当工房で使用する金属アレルギーリスクに対応した素材であるチタン、オーステナイト、タングステンはこの点で大きく異なった素材です。ゴールド、シルバー、プラチナは毛細管現象を利用したロウ付けで接合できますが、チタンは酸素のあるところでの接合ができないうえ、硬さゆえ切断も大変困難な素材なのです。チタンは酸素と結びつきやすいという性質なため、溶接方法も次の2つに限定されます。
ミグ・ティグ溶接(=純アルゴンガスにより酸素を完璧に遮断する方法で、タングステンも利用されます)か電子ビーム溶接(=真空溶接)しかありません。溶接は特殊設備を要し、困難んなため、プロドットコムでは航空機の接合法でもあるリベット接合を積極的に駆使してチタンアクセサリーを建築的に組み立てています。
*リベット(鋲)接合とは=溶接ではなく、チタンの棒状の金属を穴に差し、ハンマーで叩いてかしめるハンドメイドならではの接合法。
ジョイント式指輪の関節リングのオーダーメイド¥333,000
■チタンという素材の溶接
チタンはで近年有名ですが、オーステナイト316Lの溶接にも不可欠で有用な溶剤として20世紀初めから利用されてきました。そしてそのチタンの溶接にはタングステンが利用されるケースもあります。チタン、ジルコニウム、タンタル、オーステナイト、タングステンはそれぞれ有用な金属として関わりを持っています。
チタンの光触媒とは=植物の光合成のごとく、光(大量の紫外線)により高エネルギー体となり、そのエネルギーを反応物質に与えて化学変化を起こさせる物質のことです。あたかも生物のように、自分に皮膜を生成したり、光を栄養にしたりとチタンはとても不思議な金属です
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