チタンは毒にも薬にもならないとは どういうことですか？

チタンと二酸化チタンは違いますが、二酸化チタンはチタンから作られる化合物です。かたまりの物体チタンは指輪にもなります。一方二酸化チタンは白い粉で、日焼け止めなど白いあらゆるものになります。絵具のチタニウムホワイトというチューブも二酸化チタンの方です。

チタンのナノレベル粉末の皮膚への影響

チタンの経皮暴露についての研究がなされています。ラットなどの動物からヒトボランティアによる実験においてナノサイズ TiO2 を塗布されるパッチテストです。テストは実際にヒトボランティアによる塗布実験や、試験管内におけるヒト皮膚を用いた実験室でのテストでも Ti の真皮への移行はみられず、Ti は角質層または毛包までの移行にとどまっていることが明らかになっています。（Nohynek et al, 2008）。ラットにナノサイズの TiO2 を塗布したとき、Tiは角質層及び毛包から検出されましたが、真皮までは到達せず、ナノサイズのTiO2 は皮膚を通過しないことが示されました。

女性ボランティア上腕部による検証例TiO2 はヒトの皮膚を通過せず角質層の最外側にとどまって吸収されない検証

酸化チタンの経口摂取は無害

食品添加物として認可されています。
二酸化チタンの毒性は大丈夫？/by 府立公衆衛生研究所化学的に安定な酸化チタンは、生体に対する作用がないと考えられており、毒性の報告がありません（国際化学物質安全カード）。IARC （ 国際がん研究機関 ）の発がん性分類では3（ヒトに対する発がん性については分類できない）になっています。生活の場では、問題となる毒性は見られません。

暮らしの中の身の回り品は酸化チタンであふれています

見渡すかぎり酸化チタンが使われているもので暮らしが成り立っているといっても過言ではありません。むしろ酸化チタンが使われていない物質の方が少ないかもしれません。透明のガラス以外の不透明な物質、塗料が使われているもの、着色されている不透明な物質には酸化チタンが使われています。例えば壁紙もプラスチック容器もガジェットも。塗料、着色料が使われていない物質以外は酸化チタンのお世話になっています。

ナノ粒子チタンは皮膚を通過できない

ナノ粒子の健康への安全性審議会の報告によると平均直径：約 20ナノメートル（ナノメートルは1mの10億分の１）トリメチルオクチルシラン表面修飾により疎水化含む水/油エマルジョン 2 mg/cm2 (TiO2 として 60 μg/ cm2）を3人の健康な女性ボランティアの上腕部 11.3 cm2に 5 時間塗布された実験で。TiO2は皮膚を通過せずTiO2は角質層の最外側に蓄積していたという報告があります。
一方で、妊娠中のマウスに対し経皮ではなく、皮下注射を直接投与し、しかも大量にチタンを注射し、内臓にどうだったかという報告をする論文もあります。皮膚というのは、簡単に金属を通しません。けれども直接妊娠中の体内に金属を注射するなんて、人間だったら犯罪です。
このような実験でわずかに得られたチタンのデータを謳う暗愚魯鈍なニセ科学者による論文もあり、論じるだけなので、玉石混淆ですから読み手側の鑑識眼も必要なのが実情です。

金属の酸化物　毒にも薬にもならない

チタンは害にもならないし効き目にもならない、身体を素通りするだけの酸化物チタンです。皮膚も透過しませんし、経口で摂取しても生体内組織に取り込んで作用されることなく、チタンと酸素が固く結びついた状態でからだを通り過ぎて出て行くだけです。

洗剤も皮膚にしみ込むことはありません。皮膚を通り過ぎてからだに入っていく洗剤の毒というのはネット上の間違ったがイメージなのでまどわされないよう気をつけましょう。

チタンの安全性の高いイメージを利用したのがハイドロ銀チタンというマスクのネーミングです。マスクは薬局にたくさん並びます。いろいろなマスクの中でなんとか他社と差別化し、手にとってレジまで持って行かせる苦肉の策がハイドロチタンというネーミングです。この名前効果とチタン効果によってほかの商品よりもCMにも力を注がれ発売され印象づけることに成功しています。ハイドロも銀チタンもどういう意味かさっぱりわからないけれど効きそうな響きを作ることができれば成功です。

食器や調理器具の金属はどうですか？
カレーを煮込んで金属製のおたまを鍋の中に入れっ放しにして数時間放置した場合どうなるのでしょう？例えば鉄の酸化物は酸化鉄ですが、鉄は塩酸に溶かされてしまいますが酸化鉄は酸素分子と固く結びついているために塩酸によって溶かされません。フライパンについてしまった錆を経口で摂取してもからだを通り抜けて出て行きますので健康に害はありませんし、鉄分摂取も期待できません。鉄の表面に酸化膜ができていたり、油で遮断された状態で野菜いためを調理したとしても鉄分補給も期待できませんが、トマトの煮込み料理で鉄の酸化膜を除去された状態では鉄イオンが溶けだすということになります。
銅の緑青は人体に害はないものの、銅の入った木目金の指輪を着けると指に緑青のような黒ずみとなって銅イオンが残ってしまいますので金属アレルギーには反応し易いという面があります。花瓶の水に10円玉を入れると殺菌効果がありますが、水槽に銅イオンが入ると耐性の弱い魚は生きられません。毒にも薬にもなると言えます。

ファンデーション、日焼け止めの酸化チタンの粒子の安全性を言う前に、米やきのこ、お茶など食品に含まれる金属（カドミウム）は気にならないのでしょうか。
「ダイエット」というワードさえつけば利益につながってしまうので、痩身を期待させる健康食品を、女性は多量に摂取して健康被害を受ける場合もあります。
香りの柔軟剤に含まれる香り成分は化学物質なわけで、海外ではアレルギー物質と表示が義務付けられている成分も国内の柔軟剤に使われているものもあります。
*資料商品テスト/国民生活センター
健康になれない健康食品や誤解を利用する美容情報のサイトがあふれています。健康食品による健康被害から、未承認の医薬品について東京都も注意喚起しています。
資料＊健康食品ナビ/東京都健康安全研究センター企画調整部健康危機管理情報課食品医薬品情報担当

食品安全の専門家によると、アレルギーは6位に入っているのに対し、一般消費者には意識されていないという調査結果内閣府　食品安全委員会の試料より/ 健康への影響に気を付けるべきと考える項目の順位の比較　専門家VS一般消費者
チタンほど安全なものはないのに、チタン危険タンタル危険というワードが一人歩きするのに本当に危険極まりないネオジウムが周知されないのはどうしてでしょう。

チタンを覆って輝きをくもらせるファンデーションの成分

ファンデーションは顔をカバーするための被膜形成剤です。その主成分はマイカ（＝雲母）という金属からできた鉱物です。採取には児童労働もからみ、エスティ ローダー（Estee Lauder）やシャネル（Chanel）などの大手化粧品会社は、子供が学校へ戻れるように援助するサトヤルティ氏のNGOの活動に参加しています。雲母の主成分はカリウムと珪酸塩鉱物マイカは白い雲母だけでなく、クロムが混入した緑の雲母やマンガンが混入したピンクの雲母もあります。そこにひまし油やホホバ油や蜜ろうなど汗で簡単に落ちないための吸着材を混入させている顔面被膜剤です。お化粧はしみを被膜剤でカバーし、バリアを作ります。そのファンデーションを触った手でチタンリングに触れると、チタンカラーの反射も一時的に変わります。チタンが変色したと勘違いされることが起こるなら、それはそうした化粧品汚れです。洗えば落ちますが、顔を覆う頑固な被膜ですので、水洗いだけで簡単には落ちません。洗顔用のメイク落としジェルなど使って落とすことができます。さて、このファンデーションのことを調べていくと、この主成分がさまざまな金属（鉱物）からできていることがわかります。細粒にした天然石からできた粉ということ。それらも金属ですが、肌を通過することはなく、顔の表面にとどまって、女性を美しく見せています。ただインド東部では原料の雲母を取り出している採掘に児童労働があります。化粧品に使われるマンガンもクロムもたくさん暴露すれば無害ではいられない鉱物です。マンガン中毒というのもあります。マンガンもクロムも陶芸の釉薬にも使われています。

プラチナに含まれるパラジウムの人体への悪影響

ハードプラチナアレルギー

パラジウムは歯科で保険適用の金属でありながら、金属アレルギーのテストで半数の人に陽性反応の出る極めて悪影響を及ぼす金属です。海外の歯科治療においてはパラジウムを使わないようにしています。ところが結婚指輪のプラチナにはパラジウムが混ざっています。プラチナは純プラチナはとても柔らかいため、ハードプラチナにするためにパラジウムが使われます。本来白金（プラチナ）はアレルギーになりにくいはずですが、混ぜられたパラジウムによって人体に影響が出ています。

＊外部資料パラジウムに言及した歯科のサイト