コンゴ民主共和国(DRCデモクラティック リパブリック コンゴ)東部と周辺国ルワンダで10年以上紛争が続いていて、第二次大戦後に起きた紛争としては世界最多である540万人の犠牲者が出ており、鉱物紛争とも呼ばれます。DRCとルワンダ周辺国での鉱物紛争は日本と無関係ではなく、DRCの鉱物資源、特にタンタルは紛争と密接につながっており、このタンタルはIT機器の回路の部品の原料として使われるため、日本国内IT産業で使われている原料の入手は間接的にDRCの紛争に資金を提供する構図があるにもかかわらず日本のメディアが取り上げることは稀です。世界最悪の戦争が継続中にもかかわらずここまで日本が関心を持たないのは、報道機関のスポンサーである企業にとって都合が悪い、資源の流通の上流のコンゴと下流にいる日本との関係があります。
資料*DRCと日本
資料*世界最大の国連PKO平和維持活動が継続しているのに、およそ540万人の犠牲者が出ているのはコルタンの生産がコンゴの戦火の炎に「燃料を供給し続けるから」
資料*blood coltan
資料*ブラッドコルタン
資料*Coltan: a new blood mineral
資料*アフリカのコンゴ民主共和国とルワンダで紛争によって発生した飢餓と、国連WFPの対応WFP/world food program
資料*NPOテラルネッサンスのコンゴ民主共和国での取り組みNPO(Non・Profit・Organizationノン、プロフィット、オーガニゼーション
コルタンがオーストラリア産なのか、コンゴ産なのか、コルタンはすべて同じ組成ではなく、ドイツ政府の科学者によって、電子顕微鏡とX線を使い、身元を判別する、鉱物のいわば指紋認証的な産地特定が可能だということがわかっています。世界のコルタンの75%のサンプルが揃ったと報じられました。これによりクリーンな産地特定ができれば、正規の流通につながると期待されます。
コンゴ(民)の国有鉱山の経緯DRコンゴの政府系企業Gecamines社(Generale des Carrieres et des Mines)=独立後から今日に至るまで存在するアフリカ最古の政府系鉱山会社の一つとDRコンゴの経緯
時期 出来事
1884年 ベルギー国王レオポルド2世の私有地となる(ベルリン会議)
1908年 ベルギー領コンゴ
1960年6月30日 コンゴ共和国としてベルギーから独立
1960~1963年 コンゴ動乱
1965年 無血クーデター(モブツ大統領就任)
1967年 Gecomin(Generale Congolaise des Minerals)設立(大統領令)
1967~1968年 日本企業調査団派遣:コンゴ鉱山開発社(日本鉱業、住友金属鉱山・古河鉱業・三井金属鉱山・東邦亜鉛・日商岩井、後に三菱金属、同和鉱業が参加)
1967年12月18日 鉱業協定調印、ムソシにおいて探鉱開始
1968年7月 現地法人設立4(日本側85%、ザイール政府15%)(1964年 - 1971年 )
1971年 コンゴ民主共和国からザイール共和国に国名変更
1972年 国営企業Gecamines社(Generale des Carrieres et des Mines) 設立(大統領令)
1996年 *第一次コンゴ紛争(東部で武力蜂起、コンゴ民主解放勢力同盟結成)
1997年 ローラン・デジレ・カビラ統領就任(モブツ大統領失脚)、
ザイール共和国から現在のコンゴ民主共和国に国名変更
1998年 *第二次コンゴ紛争
1999年 国連平和維持部隊派遣
2001年 ローラン・デジレ・カビラ大統領暗殺
2005年 大統領選挙、国民議会選挙、カビラ大統領就任
2006年 ゴマ和平合意
2010年 Gecamines 、国営企業から国有企業へ体制変更
2011年 大統領・国民会議選挙(カビラ大統領再選)
*第一次コンゴ紛争、*第2次コンゴ戦争とも呼ばれていることが多いですが、実際にはルワンダや周辺国との地域紛争です。コンゴ国内だけの内紛ではありません。しかもコンゴ人というくくりでは私たちは理解できないほど、民族と民族の積年の対立があり、出身地のアイデンティティが強い人たちとルワンダや資源を通じて中国や欧米、多国籍企業、武器商人も絡む一種の国際戦争です。(資料*世界最悪の紛争「コンゴ」p.191 p.193より)
武器流入と政治は「映画 ロードオブウォー(Lord of war」参照
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