アレルギーを調べるとき、通常手に入らない強い酸で金属を溶かし込んだ液体を皮膚に塗布するパッチテスト。なぜそのような強い酸を皮膚に塗られて反応を見なければならないのでしょうか?
金属アレルギーテストのためには金属そのものを使いません。テストのための試薬を貼ります。皮膚につけられるのは液体です。その液体はかゆくなるもとです。金属固体のままでなく、電離させることが必要で、カチオンでなければ感作するかどうかみることができないからというのはわかるのですが、人体に自然界でそのような電離がどうやって起こるのでしょう。汗によってイオン化しない金属もあるのに。
金属そのものが皮膚に触れてどういう反応が出るかをみるテストではないというのがパッチテストの矛盾です。特にチタンはあえて取り寄せてもらわないと試料セットにチタンが入ってはいません。
金属アレルギーにならない金属というのは、まず金属イオンにならないという点で長所なのに、あえて手に入らないような強い酸で溶かして皮膚に塗るのはどうしてでしょう?ゴールドの指輪、プラチナのピアス、ホワイトゴールドのペンダントなど、どれもジュエリーはすべて金属が皮膚に触れて皮膚炎を起こすものを言います。けれども皮膚に接触しても金属として化学反応しない特別な金属があります。チタン、ジルコニウム、タンタルがその代表です。不動態に覆われていて、皮膚にふれても金属イオン化しない金属です。金属イオンが溶出する金属なら溶液に溶け出している成分を塗布する意味で液体に溶かし込んだ試料をテストする意味があるとは思います。しかしながら汗でも皮脂膜でも水にも決して溶けない金属であるチタンをあえて触れてはならないような強い劇薬に溶かし込んだ液体を薄めて皮膚に塗られて炎症を起こさない方がおかしい、そういった劇物です。なぜ塩化チタンを皮膚に塗布するような皮膚科があるのか、疑問に思います。
パッチテストのデメリットは皮膚へのダメージと後遺症です。パッチテストで得られるメリットはどの金属が犯人かをつきとめて避ける方法を知ることです。しかしながらどの金属がどのジュエリーに含まれているかは皮膚科のドクターはまったく知りません。
テストするならパッチテストでなく小銭を握りしめて汗をかくまで待つだけで十分です。自然界で自然進行する金属なら反応が起き、結果が出ます。金属アレルギーかどうかはじぶんの目で判断できるのです。10円玉でかゆくなるなら銅アレルギーが判明しますね。ピンクゴールドの結婚指輪は銅によってピンクを出します。それから銅のお鍋を使っていたらやめましょう。銅はシルバーアクセサリーや木目金のジュエリーに少量混ざっています。1円玉でかゆくなるならアルミアレルギー。5円玉でかゆくなるなら銅と亜鉛とニッケル。このニッケルが一番かゆくなる犯人です。実際に身の回りにある金属を試さなければ意味がないのです。お医者さんのやることだからと誰も疑わないことをいいことに薬を使って自然界で起きないテストを商売にしているものに引っかからないようにしたいものです。擬陽性、偽陰性などといって結局パッチテストは完全ではないと皮膚科も言っています。そして、テスト結果を受けてどのピアスなら安全でどのネックレスなら危険かを説明できるドクターはいないのです。
ダイヤモンドとゴールド(金)希少価値があるのはどっち?
どの金属にアレルギー反応あるか知るまでもなく
紛争ダイヤ禁輸と監視
映画”ブラッドダイヤモンド”を観てダイヤをボイコットしますか?
結婚指輪とは違う、婚約指輪のサイズの選び方
チタンの表面の油膜の不思議
チタン、ジルコニウム、コルタン?
コンフリクト ミネラル3TG(タンタル、すず、タングステン&ゴールド)をめぐる密輸と武器の資金
イオンの発生と水分の不可欠な関係とバーチャルアレルギー
アフリカの地下資源
除外すべき皮膚検査、六価クロム、水銀、カドミウム、鉛
実験室の人工的なプラチナイオンとジュエリーの金属プラチナって同じじゃない?
パッチテストの金は塩化金から出来たイオン、ジュエリーの18Kやシャンパンゴールドは何から出来ているの?
判定が(+)(-)出たけれど具体的にどのジュエリーがだめで、どのアクセサリーなら大丈夫なの?
重い指輪ほど実際着けなくなる人が多いのはなぜ?
タンタルの背景