遺品として肌身離さず持っておきたいチタンの骨折ボルトということで、お問い合わせをいただくようになっています。
しかしながら、遺品とはいえ、チタンの棒、ボルトです。それをジュエリーにするためにといって、スクラップして切断し高炉で溶かし、刻んでから今度は金属材料として精製するコストをかけてまで、造ろうとする方は実際にはいません。なぜなら、新しい材料としてチタン材を購入するよりも、遺品を融かすコスト、精製するコストを考えないからです。ジュエリー制作は材料費がコストではありません。デザインや、その長き制作工程と手間にほとんどコストがかかります。
たとえ遺品である骨折ボルトをコストをかけて時間をかけて何かに生まれ変わらせるとしても、面影は微塵もありません。
完全になごりはない、原型をとどめない、残らないのです。医療廃棄物であるチタンが廃品同様にスクラップされすりかわってしまうだけです。
だとしたら、家族でそれを共有したいなら、その記念として遺品ではなく、新しくお揃いのチタンジュエリーを持つ方が、このために作ったという想いを共有するためのジュエリーの方がはるかに現実的です。
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