お客様からの声をきっかけに

日本のメディアが伝えたがらないレアメタルの紛争

希少な金属レアメタル、タンタルで作った結婚指輪を着けられなくなってしまったとお叱りに近いメッセージをいただいたいきさつ。

『タンタルにするんじゃなかった、タンタルで作ったことを後悔した』というお叱りに近いお声を頂いたことがありました。これをきっかけに、コンフリクトミネラルである3TGに指定されたタンタルのことをきちんとご説明してから販売するようになりました。タンタルという珍しさが気に入ったのに、外国のご友人から紛争鉱物タンタルのことを聞かされてから着けるのがつらくなってしまったという悲しいご意見を賜りました。

私自身ダイヤのリングをはめていますが、ブラッドダイヤモンド以来、ダイヤは着けないことにしていると友達から言われ、気まずい思いをしたことがあります。

知らないで指輪をはめていて、人から聞くことの方がショックが大きかったのだと思います。

それを契機として、忘れかけていたブラッドダイヤモンドを思い出し、日本では報道されないアフリカのタンタルの鉱山で起きている現実を調べ原料の採掘、金属になるまで、そしてアフリカのコンゴ民主共和国の貧困と紛争という背景を知りました。日本のメディアによる報道はスペインメディアなどの欧州のニュースソースを和訳して掲載しているもので、直接コンゴ民主共和国の武装地域で視た報道は見当たたらないのが現状です。スペインはアフリカに一番近い欧州としては遠い問題ではありません。私個人にとっても、アフリカは遠く、北アフリカのモロッコまでしか足を踏み入れたことはありません。結婚指輪に要するタンタルの量は、携帯電話に使われるタンタルの60個分以上に相当します。

コルタン(=コロンバイト+タンタライトの略)

それ以来タンタルの背景にある問題を、知らないで購入されたお客様がお友達からレアメタルの紛争の火種だということを聞かされるよりも先に、きちんとお客様にご説明したうえで、タンタルを選んでほしいと思うようになりました。タンタルが紛争に加担しているブラッドダイヤモンドのようなタンタルの鉱山の紛争の火が消えない理由になっているとしたらせっかくの幸せを刻む指輪につちがついてしまうからです。

まずは地球の裏で何が起きているか知り、出来る事を考えるところからだと思います。交通事故が悪いから車をボイコットするのがおかしいように、3TGを一律にボイコットしてしまったら、近年やっとでてきた合法的に管理されたお手本となるような良い鉱山に、依存して生活するコンゴの鉱山で採掘鉱夫の人たちも困るからです。合法的な商取引によって正規に流通すれば、タンタルは不動態を形成し、金属アレルギー反応を起こし得ない魅力的な希少金属なのに。鉱物の奪い合いを制した武装勢力から流れた紛争鉱物をレアメタルといって先進国が我先にとタンタルという宝を富みのために奪い合い、買いだめをして流通を滞らせ供給をしぶり高騰させるしくみなのです。これが希少で高価と言われるからくりです。資金はまた武力勢力の武器へと代ります。その繰り返しです。このレアメタルはほとんどのガジェット、携帯電話に使われているのですから、アフリカだけの問題ではありません。アフリカの子どもたちの犠牲の上に先進国の便利さが成り立っていることも忘れてはなりません。タンタルはリサイクルされるべき希少な金属です。

携帯電話は宝の山

 「都市鉱山」という言葉は広く知れ渡っています。鉄や銅、金などの金属類は、通常は原産地のリアルな外国の鉱山から採掘され運ばれ精錬されます。一方、毎日使っている携帯電話の中にも、たくさんの貴金属が使われています。中でも、3TGのGデあるゴールドは携帯電話1トンあたり200グラムから300グラムも使われているのです。また、パラジウムやインジウムなどのレアメタルも含まれています。これらは世界的にも埋蔵量が限られており、しかも一部に偏在しているので、タンタル同様国際紛争の火種です。都市が保有する電子機器がたくさんの貴金属を含有していることから、都市鉱山と呼ばれています。廃棄される電子ガジェットからレアメタルを回収することは、自然の鉱山から採掘してくるよりもコスト的にもメリットがあり、何より希少な資源の有効活用につながります。例えば、液晶ディスプレイに欠かせないレアメタルであるインジウムは、世界の埋蔵量の何と約61%がこの日本にあると言われています。

化学の力で資源を回収リサイクル

カニやエビの甲羅でレアメタルを回収  都市鉱山からレアメタルを回収する方法は、現在は溶鉱炉で溶かして分離・精錬するのが主流です。しかし、その方法では膨大なエネルギーを消費してしまいます。そこで注目されるのが、物質の吸着作用の性質を生かして金属を分離する方法。着目されたのが、カニやエビの甲羅などに含まれるキチンという物質です。キチンは食品加工会社などが大量に廃棄していたものから回収できるので、環境にもやさしい。  キチンは、アルカリ溶液中で金属との親和性の高いキトサンに変化させることが可能。このキトサンを使って、ゴールドやインジウムなどを吸着させ、都市鉱山からレアメタルを回収しようというのです。エネルギーを消費する「乾式回収」から、バイオマスなどの化学の力を使った低コストで環境にやさしい「湿式回収」へ。これが実現すれば、日本はレアメタルの資源リサイクル立国になるということです。こちらの応用化学を参照しました。

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