ジュエリーの金属別、要パッチテストの試料金属判定

皮膚科で受けられる金属アレルギーテストは、製薬会社のセットになっていますが、アクセサリーのために用意された試薬ではありません。むしろ歯科や治療薬に含まれる金属元素に傾いており、ジュエリーで最も皮膚に接する機会のあるロジウムが欠けていますし、ほとんど経皮感作する可能性のないアレルゲンばかりです。

プラチナの指輪やネックレス、ピアスが大丈夫か知りたかったら

まずロジウムをテストすべきです。

市販されているプラチナジュエリーの多くははロジウムメッキがかかっています。皮膚に接触するのはプラチナではなく、ロジウムだからです。ジュエリーを調べるならロジウムを調べるべきですが、どの製薬会社のパッチテストのセットにもロジウムが入っていませんので取り寄せになります。純プラチナPt1000なら塩化白金酸に陰性で着けられます。プラチナPt950 ,Pt900,Pt850 ならパラジウムも混ざっていますので塩化パラジウムを要テスト、イリジウムも入っている可能性がありますので四塩化イリジウムも要テストです。ルテニウムも混ざっているもの、コバルトが混ざっているPt900 もありますので塩化コバルトも念のため判定してください。

シルバー925のジュエリー

925銀は最もポピュラーなシルバーアクセです。市販のシルバーアクセサリーのうち、ネックレス等には変色防止のロジウムメッキがかかっています。臭化銀のまえにロジウムをテストしないと反応がわかりません。シルバー925は1000分の75は銅なので硫酸銅のテストも必要です。それからロウ付けに亜鉛が混ざりますので塩化亜鉛も要テストです。銀が大丈夫だからと思っていても亜鉛でかゆくなります。

ピンクゴールド18kまたはローズゴールド

18kといえば金が24分の18を占め、残り25%は銅や銀、パラジウムなどです。ピンクゴールドには金をメインに銅の方が多く、グリーンゴールドなら銀の方が多く混ざっています。塩化金酸、臭化銀、硫酸銅すべて陰性かどうか要判定です。

サージカルステンレス316L

鉄の塩化第二鉄、クロムの硫酸クロム、ニッケルの硫酸ニッケルとモリブデンを要テスト。金属アレルギーテストの項目にステンレスという名前の金属はありませんので合金の複数の種類を要テストです。

シャンパンゴールド

塩化金酸、臭化銀、硫酸ニッケル、(ホワイトゴールドも同様+ロジウムを要テスト)

ゴールドプレート、シルバープレーィングのピアス

プレーティングと呼ばれている製品はすべてめっきですのでニッケルを調べないといけませんので硫酸ニッケルで判定。母材が真鍮でその上に銀メッキをしていたり、母材が銀で表面が金メッキだったり、母材は見えません。真鍮であれば銅とニッケルの合金です。硫酸銅と硫酸ニッケルでテストです。金属アレルギーで最も可能性の高いアレルゲンがニッケルです。一番かぶれやすいので、ニッケルフリーというめっきも出てきています。ニッケルが使われていないものを選びましょう。その場合は代替えとしてスズが使われます。第二塩化スズで判定します。

タングステン

タングステンの粉末試料で判定。

チタンのメガネ

ジュエリーは純チタンなのですが、眼鏡には弾力を持たせるために、チタン合金が使われます。チタンをメインに、アルミ、バナジウム、ニッケルの合金が使われますので塩化アルミニウム、硫酸ニッケルで判定です。バナジウムは製薬会社のセットにありませんので取り寄せです。


純金の指輪、24Kゴールドのピアス

まず純金製のピアスというのはほとんど市販されていません。ポストとヘッドがたとえ純金だったとしてもロウ付け部分には合金が使用されますので、ピアスの穴に直接触れてしまいます。接合部のロウ付け加工の合金から金属イオンが溶出し、アレルギーの起因となっています。一般の方は24金ピアスでもだめだったとおっしゃるのはそのためです。ピアスをポストとヘッド部の接合無しに全体を鋳造で量産する場合、非常に柔らかくジュエリーとしては不備が起こり易いため、地金により接合してていねいに作るからです。
24kゴールドのテストなら、たとえば金箔は24金でできていますから、チョコレートの装飾の金箔とか、金箔入りのドリンクの金を肌に貼って絆創膏で試すことができるはずですが、金を肌に貼りつけても自然界では誰に対しても何も起こらないため、あえて製薬会社は塩酸で金を溶かして塩化金酸をテストさせるしくみです。肌と指輪とのあいだに金が塩化金酸に変化する可能性はゼロですので、テストから除外して良いと考えます。これらの検査は化粧品や医薬品に添加されている塩化金への反応を調べるためのテストになっていて、ジュエリーのためではないことがわかります。

純チタン

指輪はすべて純チタン製です。合金はありません。検査の試薬は、塩化チタン、酸化チタン、チタンの粉末にワセリンの3種類でテストはクリニックによってまちまちで統一されておらず、塩化チタン以外は判定するまでもなく、誰もが陰性となり、塩化チタンで陽性が出たとしても、塩化チタンに触れる機会はジュエリーでは絶対に考えられませんのでジュエリー目的なら除外して良いでしょう。人に触れたチタンが自然環境において塩化チタンと同等の成分に変化することなど100%ありえないからです。

ジュエリーと医薬品は違う

ジュエリーは古代のむかしから存在してきました。装身具には錆びない変化しない安全なものが人の知恵によって選ばれ現代に伝えられてきたものです。医薬品のように、人工的に化学的に作られたものとは全く違います。昔から身に着けられていた金やプラチナは安全です。そして現代の進歩で精錬できるようになったチタンもまた安全です。

ロジウムという金属

ロジウム製のジュエリーとか、塊の金属としてのロジウムというのは出回っていないので目にすることはないでしょう。白金族で、めっきに使われています。白っぽく見せたいプラチナ、ホワイトゴールド、シルバーのメッキです。外側にロジウムがかかっているので、実際のプラチナではなく、これら3種は中身が視えない、ロジウムを見ていることになります。人工的にメッキしてあるので、磨耗によりはげます。剥げると母材であるPt,Au,Agが露出します。

blog

知りたい なぜ コンテンツ

パッチテストはする必要ない

どの金属にアレルギー反応あるか知るまでもなく

キンバリープロセス

紛争ダイヤ禁輸と監視

エンゲージリングのサイズはきつめを選んで正解

結婚指輪とは違う、婚約指輪のサイズの選び方

チタンは変色するのですか?

チタンの表面の油膜の不思議

どの金属が一番高級なのですか?

チタン、ジルコニウム、コルタン?

レアメタルが採掘されるコンゴ民主共和国DRCでのコルタン鉱物紛争

コンフリクト ミネラル3TG(タンタル、すず、タングステン&ゴールド)をめぐる密輸と武器の資金

金属イオンって何?

イオンの発生と水分の不可欠な関係とバーチャルアレルギー

有害金属のパッチテスト もうやめよう

除外すべき皮膚検査、六価クロム、水銀、カドミウム、鉛

パッチテストの副作用

実験室の人工的なプラチナイオンとジュエリーの金属プラチナって同じじゃない?

皮膚科のパッチテストの金とジュエリーの金とはこう違う

パッチテストの金は塩化金から出来たイオン、ジュエリーの18Kやシャンパンゴールドは何から出来ているの?

パッチテストの陽性が出たら着けない方が良いジュエリーの具体的な金属対応表

判定が(+)(-)出たけれど具体的にどのジュエリーがだめで、どのアクセサリーなら大丈夫なの?

生涯着けるはずだった結婚指輪を着けなくなるのはどんなタイミング?

重い指輪ほど実際着けなくなる人が多いのはなぜ?

金属アレルギーと鉱泉に溶けているいろいろな金属イオン

温泉や天然鉱泉に溶けている天然のミネラルは金属イオンなので金属アレルギーになる可能性があります