チタンは金属イオンの流出がない金属です

チタンの指輪に金属アレルギー反応が出ない化学的根拠はこちらに書いています

骨が折れたらチタンプレートとチタンボルトそれともチタンの人工関節

骨折してチタンプレートを入れたりするだけでなく、チタン製の人工関節を入れて再び自由に歩けるようになっている人がまわりにもたくさん居てチタンを埋め込んでいる人っていっぱいいることに驚かされます。

金属アレルギーを起さないためには純チタンである必要があります

チタン合金にはバナジウムなどの金属アレルギーを引き起こす要因となりうる金属がブレンドされているため、金属アレルギーを持っているひとは純チタン製のボルトが使われなければいけません。

MRIを受ける時チタン製であれば問題ないと聞きました

身体の表面の金属:MRI検査を受ける前の説明で、金属を使用した化粧品を使わないような指示が出ますが、ファンデーションや日焼け止めの中に酸化亜鉛や酸化鉄、酸化チタンなどが紫外線拡散のために配合されています。酸化チタンは問題がありません。
酸化物は酸素と固く結びついた状態です。酸化被膜により体内で反応できません。
例えば酸化鉄。鉄鍋の赤錆は、毒にも薬にもなりません。赤錆は鉄イオンと酸素が固く結びついています。体の中では変化しません。吸収もしません。よって、体を素通りです。安全だからマスカラにも使われます。鉄赤という名前の陶器の釉薬もあります。べんがらと呼ばれる鉄分も陶芸に使われます。ちなみに植木鉢の赤茶色も、アイライナーの茶色もヒトの血液の赤も鉄の成分です。酸素と結び付いているので安全です。
鉄のフライパンでお料理をすることで鉄を摂取できるかどうかですが、こたえは、表面を油で覆われているので、鉄イオンが溶け出せないため、ミネラルとして鉄分補給は期待できません。鉄鍋での、トマトの煮込みとか、被膜がない状態をつくりだし直接鉄に触れる料理法でなければ鉄分の吸収は期待できません。
黒錆は四酸化三鉄 Fe3O4といって赤錆よりも鉄と酸素が多いのですが、約600℃ぐらいまで温度が上がった状態で酸素と触れ合うとできるものです。黒錆と呼ばれますが実際には黒というよりは少し青みがかかった暗い灰色で、これが鉄の表面にできあがると酸素に対してとても安定した状態となり、浸食性のある赤錆が付きにくくなります。

体内に使われる金属例:大腿骨の細くなっている部分を転んで骨折した場合、骨を補強するプレートもチタン製ですし、そこに入れるスクリューもチタン製のボルトが使われています。大腿骨頸部骨折というそうです。そのほかに人工関節への置換術も多くなっています。

骨はチタンほど硬くありません。チタンを使う理由は骨の替わりになる強度よりも、人体に無害で安全という面が一番信頼されている実績を積んだ金属だからです。

チタンの結婚指輪が普及してまだ20年経っていなくとも、チタンの骨折プレートは20年前から普及していました。医学の進歩から安全性のデーターが積みあがり、皮膚科でチタンピアスが広まりました。金属アレルギーへの安全性も証明広くされてゆき、結婚指輪へと知られていきました。

体内から取り出したチタンのボルトやチタンプレート

チタンプレートが純チタンであれば、その一部を切り取ってペンダントに加工し、記念のお守りにしたり。溶かすリフォームをするということは、原型をとどめない、別のものになるということです。

titan ring

チタンのリフォーム

リフォームの場合、溶かして作り直す場合のコストと、新しい材料から何かを作るオーダーメイドの場合のコストでは、チタンの場合、前者の方が各段に多くのコストがかかることも知っておきたいことのひとつです。
今や、高齢女性の3人に一人はからだにチタンが入っているといっても過言ではありません。
titanの安全性が高く認知されています。
留意しておきたいのは、まず新しく作るよりも、「溶かす工程」が加わる点。金銀よりも高温の特殊な設備を要するチタンの場合、溶かすには膨大な電力も伴います。そこが希少金属と言われるゆえんでもあるのですが、チタンを溶かすには大掛かりな工場の工程と精製工程とコストが加わりますのであまり現実的ではありません。溶かさずにカットしたり研磨したりというチタン加工はオーダーメイドできるジュエリー工房で手作りできます。厚み2ミリ未満のチタンプレートに限り、手作り工房で切削加工ができます。そのほか、大腿骨に使用された直径10mm以上長さ200mm以上の棒状のチタンを加工する場合、それを切断して加工したいというご相談も増えていますが、新しい材料からジュエリーを制作するよりも、加工品からさらに別の加工品に作り替える方が2倍。3倍以上のコストがかかることになります。具体的にジュエリーのアイテム、デザイン、大きさ、厚み、まで考えられてからでないと実現まではハードルが高くなります。

リフォームのデメリットについて

リフォームをするデメリットのひとつに、もとの骨折プレートと全く違う姿になってしまう、という点。一片をカットするだけなら原型をとどめておけるのですが、全体を加工する場合、骨折プレートだったことはわからない単なる素材に変化しますので、跡形もなくなってしまい、単に下取りに出すだけのゴールドやプラチナのリフォームと同じになってしまいます。街中にある貴金属リフォームの工房に下取りに出した金銀は、それが溶かされてそのまま次の指輪になるというわけではないのです。金属を溶かして再生させるには、精製という過程が加わるからです。
ジュエリーのリフォームの場合も、ハイブランドの結婚指輪であれば、そのデザイン性に価値があるということから、 ブランド店舗でのリフォームは受け付けていない場合が多いものです。
元々そのプレートで骨折を治療したという思い出に価値がある、と考えるならば、リフォーム素材にしてしまうと、その姿も価値も消えて無くなってしまうのかもしれません。 リフォームをする場合は、少なからず元のかたち、もとの指輪などとはデザインが変わってしまうため、納得のいく指輪にリフォームするためにも、チタンを熟知した業者を慎重に選ぶことが、一番大切かもしれません。

チタンほかのレアメタルと違うところ

レアメタルは中国をはじめとする人件費などのコストのかからない国で生産され日本への輸入されているのに対し、チタンは日本が世界に誇る先進技術によって作られています。わざわざ人件費の高い日本で、環境コストの高い国内で作られている安全性のもっとも確立された先進金属がチタンです。そして信頼の日本産チタンが世界に輸出されています。チタンの指輪

知りたい なぜ コンテンツ

パッチテストはする必要ない

どの金属にアレルギー反応あるか知るまでもなく

エンゲージリングのサイズはきつめを選んで正解

結婚指輪とは違う、婚約指輪のサイズの選び方

チタンは変色するのですか?

チタンの表面の油膜の不思議

どの金属が一番高級なのですか?

チタン、ジルコニウム、タンレス?

コルタンが採掘されるコンゴ民主共和国DRCでの鉱物紛争

コンフリクト ミネラル3TG(タンタル、すず、タングステン&ゴールド)をめぐる密輸と武器の資金

金属イオンって何?

イオンの発生と水分の不可欠な関係とバーチャルアレルギー

有害金属のパッチテスト

水銀、カドミウム、鉛